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コラム
2011年公示地価・・・名古屋を中心に回復の兆し
2011年公示地価の変動率は全国的に下落率が縮小。特に名古屋エリアでは、リーマンショックに加えトヨタショックで地価が大幅に落ち込んでいたが、落ち込みが大きかった分、回復が進んでいると見られる。
名古屋圏の下落率は三大都市圏の中でも最も低く、0.8%と全国唯一1%を割っており、名古屋市の住宅街では0.1%の上昇まで記録している。商業地としてはマンション用地取得が活性化したこともあり、全国最大の30.4%の上昇を示した。
全国の住宅変動率の上位10地点を見ても7地点が名古屋市内が占めている。
気になる大阪圏では環境や利便性の良好な潜在需要の強い、芦屋市、神戸市、西宮市などの住宅街では回復傾向。芦屋市では2010年調査の5.7%下落から0.6%に大きく下落率を縮小させている。しかし、大阪市中心部の商業地域はまだまだ大幅な下落が継続している。特に大きな下落場所としては難波駅周辺地区で20.0%と全国で最大の下落率を記録した。
そんな中、2011年公示地価で最も高い価格を示したのは東京都の銀座4丁目2番4号
の山野楽器銀座本店の1㎡あたり2760万円、これでも2.8%の下落であるが、2010年調査の25.0%の下落に比べれば小幅下落であった。次に千代田区丸の内2丁目2番1外の丸の内ビルディングは1.8%の下落で2750万円。他に1㎡あたり2000万円を超えた地点は中央区で4地点、千代田区で2地点と両区内が占めた。
住宅地でも千代田区が上位で続いて港区。そして最も高かったのが、千代田区5番町12番6で1㎡あたり283万円次いで港区赤坂1丁目1424番1外で247万円であった。