Column
コラム
地震に備えて…
阪神淡路大震災そして昨年の東日本大震災がより多くの人に自然の脅威と不安を与えて続けているが、地震大国の日本で生活をしていく中ではこの先もずっと付いて考えなければいけない。
そんな中で震災対策と知識を持つ事が大事であると思います。今回から数回にかけて、不動産を管理する立場としての震災対策と対処・そしてどのような活動をすべきかということを主においてご紹介させて頂きます。参考にして頂ければ幸いです。
さて今回はまず地震用語というものを説明致します。
液状化
水分を多く含んだ砂質の地盤で発生する現象で、地震の振動により固まっていた砂粒が浮き上がり、液体のような状態になる。
S波
地震記録においてP波の次に現れることからラテン語で「第2の」という意味のSecundaの頭文字。
海溝
海洋プレートが大陸プレートに潜り込んだところにできる、深さ6㌔から10㌔の海中の谷。巨大地震の震源となる。
海溝型地震
海溝付近のプレート間の押し合いによって起こる地震。大津波を伴う事が多い。
海洋プレート
大陸プレートより硬く、高密度の重い岩盤でできている。海底にあるプレート。軽い大陸プレートに潜り込む性質がある。
火山性地震
火山活動によってできる地震
活断層
過去200万年以内に地震を起こし、将来も起こす可能性のある断層。複数のプレートが互いに力を及ぼしあう事で生じる、ひずみによって活動する。
大陸プレート内の地震の原因となる。
活断層型地震
プレート内の活断層がずれることによって起こる地震。震源が浅い分、揺れが大きい。
環太平洋地震帯
太平洋を取り巻く、海洋プレートと大陸プレートの境界が集中している。世界で最も地震活動が盛んな地域
群発地震
前震・本震・余震の区別がないような地震が同じ地域で数日間から数年にわたって続く状態。
地震の震源は浅いことが多く、災害に発展するほど強くは揺れないのがほとんど。
剛構造
耐震建築において、建物の柱や梁を強化・固定することで、建物の形を変えずに全体が揺れるようにすること。
災害用伝言ダイヤル
地震などの大災害発生時において、電話回線の混雑を緩和するためにNTTなどが提供しているメッセージ録音サービス。
地震波
地震のエネルギーが、波動となって地中から地表に伝わったもの。P波・S波・表面波の順に伝わる。
地震保険
地震・火山噴火・津波による災害に対する保険。火災保険とセットで契約される。
地震による火災は、地震保険に加入しないと補償されない。
柔構造
耐震建築において、建築の骨組みをしなやかで柔らかい素材でつくり、地震の揺れに合わせてしならせることで、建物全体にかかる地震エネルギーを分散させる。
震央
震源の真上にある地面
震源域
地震が発生した断層付近の、岩盤の破壊が起こった領域のこと。
震度
ある地点の地震による地面の揺れ「地震動」の強さを表した単位。日本では10階級にわけられ震度7が最大。
制震構造
建物の構造や内部にバネのような装置を入れる事で、地震の揺れ幅を少なくする。風揺れ対策にも効果があるので、タワー型の建物などに用いられる。
前震
本震の前に起こる小さな地震。地震の予知の手段として研究されている。
耐震建築
建物そのものを強化して、地震による倒壊を防ぐ建築様式
大陸プレート
大陸をのせたプレート。大陸プレートの下に海洋プレートが潜り込むと、ふちが巻き込まれひずむことにより地震が起こる。
断層
地震によって岩盤が破壊されることによってできる地面の岩盤のズレ
直下型地震
震源が陸地にある地震の通称
津波
海底や沿岸が震源の地震などに発生する。水深が深いほど速くなり、浅くなるにつれて遅くなるが、波の高さは陸に近づくほど増し、数十メートルに達する場合もある。
トラフ
海溝と同じ海中の谷で、深さ6㌔以下のもの。
P波
地震発生時に最も早く伝わることにより、ラテン語で「最初の」という意味のprimaeの頭文字。
プレート
大陸や海洋を乗せた、地球の表面を覆う厚さ100㌔の岩盤。7枚の大きなものと5枚の小さなものの計12枚があり、それぞれが別方向を向いている。
本震
地震動が数回にわたる場合、一連の地震の中で最も大きいもの。
マグニチュード
地震の規模をあらわす数値。マグニチュード7を超えると大地震と呼ばれる。
免震建築
地面と建物の間にバネのような装置を入れる事で地面と建物を絶縁し、地震による地面の揺れを直接建物に伝えないようにする建築方法。建物だけでなく内部も地震の衝撃から守られる。
余震
本震の後に起こる、本震よりも比較的小さな地震のこと。本震を持ちこたえたように見える建物でも、内部のダメージにより、その後の余震で倒壊する事もあるので注意が必要です。