Column
コラム
貸主様が行うべき賃貸不動産管理業務は part①
数年前は不動産管理を主たる業務としている業者にもっとも多く求められる業務内容は、
募集・契約・退去の3大業務と滞納賃料処理業務が全体の60%を超えていた。
そして多いものから
1、賃料の催促
2、退去時の立会
3、原状回復
4、契約の更新
5、敷金の取り扱い
6、付帯設備の故障
7、賃料の変更
などが多く、長期的な観点からのコンサルティング業務である『事業収支計画』『修繕・建て替え計画』の作成
などの意識は少なく、経営管理や建物維持管理に対する意識の低さはあった。
しかし、昨今、変わりつつあります。
あくまで、弊社の顧客様での統計ですが、募集・契約・退去の3大業務の割合は高いのですが、
『事業収支計画』『リフォーム・リノベーション』『修繕・建て替え計画』の作成の依頼が多くなってきました。
これは、借主様からの要望に建物の美観・清掃等が出てきたことが影響しています。
それでも、やはり一番多いのはソフト面の管理サービスであるクレーム等の処理は一番多い要望です。
それでは、今後、貸主はどのような不動産管理をしていかなければならないのか、
そしてどのような事に注意していかなければならないのか、業務の実務例等をあげてご紹介致します。
管理をしていく中で、借主様からの様々な問合わせ、要望、さらにはクレーム等に対応しなくてはならない。
顧客様の満足に努めるためには、昼夜問わず即対応しなければならない。
すべての要望に即対応できなくても、話をしっかり聞く事が大切で、顧客様の気持ちの中で、
「いつでも電話をすればつながる」「自分の話を聞いてくれる」という安心感・満足感を与えてあげることが大事です。
その他必要な業務に、警備業務、防災業務、清掃管理業務、環境衛生管理業務、設備管理業務、建築物保全管理業務、などがあります。
上記のような業務をアウトソーシングすることにより、より賃貸不動産の資産価値をあげれると考えますが、
当然、それに伴いコストがかかります。サービスの向上が将来の賃料・空室率の改善にどの程度寄与できるかが、
経営収支との兼ね合いの中で考えなければならないというところも慎重にしなければなりませんね。