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賃貸住宅のQ&A シェアーハウス
シェアーハウスは1つの住宅を複数の人と共有して生活する居住形態やその賃貸住宅のことをいいます。
当然住宅として使用しますので、専用の居室、リビング、キッチン、バス、トイレ、洗濯場などはありますが、
専用の居室以外は、シェアーする人と共同でそのほどんどは共有スペースにあります。
グレードによっては、専用の居室にエアコン、冷蔵庫、テレビなどがあるものもあります。
よって、独立した一般的な賃貸マンションよりイニシャルやランニングコストを抑えられるとして、
金銭的な負担を軽減させたい人や短期滞在の人に人気があります。
そして、賃貸人にとってもコストのかかる水回り等の設備が共用となるので、
投資率の高い事業として人気が出てきております。
ルームシェアーとどのように違うのかとよく聞かれます。
これには決定的な違いがあります。
ルームシェアー賃貸人と部屋を利用する人の代表1人が賃借人になればよいのと違い、
シェアーハウスは賃貸人と一人一人が契約しなければならないという違いがあります。
これによって、賃貸人はそれぞれとの契約があるのでルームシェアーのような
不特定多数の出入りによる不安を解消されるのです。
※ここで、シェアーハウスを今後検討されている賃貸人様にアドバイス
賃貸借契約は自動更新ではない、定期建物賃貸借契約にすることをおススメいたします。
それは、シェアーハウスは賃借人同士の人間関係が不可避的に密接になるため、
トラブルがあれば賃借人との契約更新をしなくてもよいからです。
それでは、ここでシェアーハウスでの判例をご紹介します。
賃貸人が、分譲マンションの1室をシェアーハウスとして賃貸することにしました。
そのために賃貸人はその1室を大規模にリフォームいたしました。
その後、シェアーハウスとして募集しようとするとマンションの管理組合から
規約違反として使用禁止の仮処分を求めてきました。
その理由として、マンションの共同の利益に反する等との主張してきました。
結論として、裁判所は入居者それぞれと賃貸借契約を締結するため身元等も確認が取れるため、
トラブルが急増するとは認められないことと、シェアーハウスとして賃貸するためにリフォームしたものを
またリフォームしなければならなくなるのは賃貸人の経済的不利益が大きいとして使用禁止の申し立てを却下
致しました。